グランピングとは?曖昧になっている日本のグランピングの定義

 

■グランピングとは?

日本では、グランピングは「豪華なキャンプ」と理解されています。類似の用語で、“手ぶらキャンプ”も流行のキーワードですが、テントなどのキャンプギアをレンタルするサービスを意味することが多く、テントの設営は自身でやることが前提のサービスを意味していることが多いようです。また、日本の旅館業法では、テントを自身で設営する宿泊形態は宿泊業にあたらず、テント貸与業になるという見解があります。

手ぶらのキャンプはグランピングではないとすると、「“グランピング”は自分で宿泊する場所を設営しない」と理解するのがしっくりきます。

 

■キャンプとは?

グランピングは豪華なキャンプであるならば、「キャンプ」という言葉の意味も正確に理解することが必要になってきます。

「キャンプ」は日本語では野営と訳されることが多いようです。他にも「露営」、「宿営」ともいわれ、そもそもキャンプはテント泊のことだけでなく、もう少し広い意味の野外の一時的な生活を指しており、ラテン語の「CAMPUSカンプス」が語源になっています。

岩窟などの自然地形を利用した野外での宿泊や雪洞を掘って、そこで一時的に生活をすることも「キャンプ」であるとされています。

 

■「豪華なキャンプ」の意味するものは?

グランピングが豪華な“キャンプ”であるならば、テント泊だけでなく、「ゴージャスな環境のもと、一時的に野営をすること」全般がグランピングの範疇になるといえます。

要は豪華、ラグジュアリーな環境でアウトドアを体感すること、その活動自体がグランピングと呼ばれるのだと思います。

鉄筋コンクリートの建物はグランピングではないという意見もありますが、キャンプが指す本来の意味からすると、宿泊施設の構造や規模などは関係ないということになり、グランピングと呼んでも差しさわりはないのでしょう。

そもそも、2015年10月に日本初のグランピング施設として開業した「星のや富士」の宿泊棟はコンクリートで作られた建築物ですし。

 

■グラマラス(豪華)の意味は人それぞれ違うのであれば・・・

次にグラマラスの意味についてですが、これも人によって受け止め方は様々です。

自分でBBQの段取りは一切せず、専属シェフやスタッフにサーブしてもらえることが、「豪華」という価値観の人からすれば、食材持ち込みのグランピングなどありえないという結論になります。

一方で、宿泊施設(泊まる場所)が提供される状況自体が豪華であると考える場合でも、豪華なキャンプと言えるので、グランピングと言えなくもありません。

このように厳密な定義が難しいグランピングですが、下表におおよその皆さんが持っているグランピングのイメージ、通常のキャンプとの違いをまとめてみました。

 

ポイント グランピング キャンプ
宿泊場所 施設側が準備してくれている 自分でテントを設営
エアコン 室内に完備されていることが多い 基本的になし
お風呂 室内シャワーやお風呂完備が多い 日帰り温泉を利用するか、共同浴場が一般的
トイレ 個別トイレがある場合もある 共同設備を利用
食材 施設側が準備してくれるケースが多い 基本的に自分たちで準備
BBQ設備 施設側が用意してくれることが多い 自分で準備
片付け 施設側がかたづけてくれる 自分で片づける
楽しみ方 快適、手軽にアウトドアを体感できる 不便を楽しむ
タイプ テント・キャビン・コテージ・ヴィラなど 自前テント・レンタルテント
参加者 女性グループ、ファミリーなど初心者も キャンパー

■日本でのグランピング発展の歴史

キャンプの人気が復活しつつあるなか、グランピングが登場。もともと上昇気流だったアウトドア人気にはずみをつける形になりました。グランピングの貢献は若い女性のアウトドア人気を牽引していることに尽きます。

2015年、星野リゾートの「星のや富士」の開業で、メディアでグランピングというキーワードが取り上げられ、一気に人気になりました。5年が経過しようとする今、旅行先の人気ジャンルの一角を占める規模まで成長してきていると言っても過言ではないでしょう。

関東エリアでは、「星のや富士」の開業でグランピングが注目され、栃木県茂木町のレジャー施設ツインリンクもてぎにあるグランピング施設「森と星空のキャンプヴィレッジ」、千葉県香取市の「THE FARM(ザファーム)」が開業して人気施設となりました。

特に2017年、2018年には関東ではグランピング施設の開業が続き、静岡県のマヒナグランピング、ウフフヴィレッジ、群馬県のシマブルー、妙義グリーンテラスは人気となっています。

一方で、関西でも2016年に京都府南丹市のGRAXるり渓の開業を皮切りに、兵庫県三木市のネスタリゾート、京都府宮津市の天然温泉&グランピング瑠璃浜、滋賀県米原市のグランエレメント滋賀、2018年には、同じく滋賀県高島市のステージクス、京都府天橋立エリアにグランドーム京都天橋立、マリントピアザスイート、兵庫県淡路島にグランシャリオ淡路などが開業して、いずれも人気施設となっています。

また、2019年になってもこの流れは続き、九州では湯布院でCOMOREBI(こもれび)、三重県伊勢志摩では、グランドーム伊勢賢島、京都でファームグランピング京都天橋立が開業して人気となっています。

 

■2020年~2021年は、さらにグランピングの開業が加速

現時点で、公表されている2020年のグランピング施設の開業情報は、国内最多のグランピング集中地帯の千葉県で、リソル生命の森が展開する「グランヴォースパヴィレッジ」、千葉県市原市の動物園併設の「THE BAMBOO FOREST」の開業が明らかになっています。

また、隣接の茨城県でも、コスモスにイニシアが笠間市のキャンプ場をグランピング施設にリノベーションする計画が進行しており、2020年中のオープンを目指しています。

一方、甲信越・東海エリアでは、公式に発表されていませんが、長野県や静岡県で複数のグランピング施設が開業準備には入っており、2020年の開業を目指しています。

また、関西では公式にプレスリリースされているグランピング施設の開業情報として、大阪府阪南市のアウトレット施設「りんくうタウン」で30を超える大型グランピング施設のオープンや兵庫県豊岡市の「乙女の湯(日帰り温泉)」のグランピング施設へのコンバージョンが発表されています。また、滋賀県高島市や神戸市北区、兵庫県の城崎温泉でも開業の計画が進んでいます。

また、中四国エリアでも、インバウンド観光地としても人気のしまなみエリアで2件のグランピング施設の開業予定があります。

 

■2020年にオープンするグランピング施設は多種多様

現時点で明らかになっている2020年オープンのグランピング施設は、ドームテントやロータスベルテント、ノルディスクなどのワンポールテントを採用しているものから、オリジナル設計のテント、コテージのリノベーションやコンテナハウスなど、実に多岐にわたっています。グランピングはホテルよりも開発期間が短く、建設投資も少額ですむため、今後もたくさんの施設が開業しそうです。

多彩なグランピング施設が登場して、ユーザーの選択肢が広がるとともに、グランピングの定義も、「快適な環境でアウトドアを楽しむことができる宿泊形態」といった、やや広い解釈が必要になってきそうに思います。

新規のグランピング施設の開業情報については、グランピングスタイルでもいち早く取り上げていきたいと思います。

 

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